月別アーカイブ: 2011年4月

ガンプラ開発戦記

子供の頃はプラモデルが好きで、戦艦大和に始まり、戦闘機やスーパーカーとあれこれ作ったものです。ガンプラは世代的にはドンピシャなんですが、自分でお金出して買った事はないんです。作ったのも一体のみ。だからブームのカヤの外で成長したようなもの。ですが、読んでみて面白かったですよ。
 
ガンプラ開発戦記 −誕生から大ブームまで−
著者:猪俣謙次、加藤智
 
内容は、プラモデル創成の時からガンプラのブーム時(Zガンダムまで)について、ライバル社や業界全体の盛衰、エピソードを織り込みながら書かれたバンダイ模型の社史の様な感じになっています。
 
ですからガンダムについて書かれているのは本書の3割程度で、昭和30〜50年代の懐かしいキャラクターが沢山出てきます。知らないキャラクターもけっこう多い。
 
当時子供だった私が、当時の大人たちの年代になって、その悪戦苦闘ぶりを読むと不思議な感じがします。ここまで大人と子供、ユーザーと企業の間には距離があるのかと考えさせられます。
 
ブームのカヤの外に居た私でも、当時のあの異様な雰囲気は感じていましたから、妙に懐かしい気分になりながら、思わず笑ったり、じーんときたりしながら読むことができました。

バランスシートで考えれば、世界のしくみが分かる

以前から注目していたのですが、初めて著作を読んでみました。
 
バランスシートで考えれば、世界のしくみが分かる
著者:高橋洋一
 
テレビで見ているあの人がこの文章を書いているのかと、ちょっと想像できないぐらいちゃんとした文章。飛躍のない考えを流れるように書いている。また専門知識がなくとも苦もなく読める。ただし、タイトルの「・・・世界のしくみ・・・」はオーバーじゃないだろうか(^^
 
簡単に内容をまとめると
・埋蔵金について・・・まだある
・国の借金・・・・・・心配ない
・円高・・・・・・・・日銀のせい
・デフレ・・・・・・・日銀のせい
・民営化・・・・・・・出来るものはすべき
・年金・・・・・・・・破綻しない
・日本の財政・・・・・黒字化すべき
・国際政治・・・・・・民主党の外交には問題あり
 
年金については私も破綻はしないと思う。年金財源を保険料にしても税にしても結果は同じなのだから必要なものは保険料で徴収せよ、というのは分かるけど、現状、税金が入っていることについて論評無しなのはなぜか。
 
財政(プライマリーバランス)は景気に対応すべきだと思う。不景気の時には赤字化すべきで、好景気なら黒字化を。民間企業のように、のべつ幕無しに黒字化を目指すべきではないと思う。財政は、黒字化が目的ではなく、国家運営の手段なのでは?
 
他は全面的に同意。
 
よく言われる国の借金1000兆円。本書では「日本政府の負債」と書かれています。私もそれが正しい表現だと思います。本書によれば、純債務は約300兆円ということで、これは世界で8番目の額。けっして世界一ではないとの事です。
 
本書を参考として、私なりに政府のバランスシートをまとめてみる。単位:兆円
 
資産                   │ 負債
                     │
現金・預金             24 │ 借入金                22
                     │
運用寄託金・・年金運用      125 │ 公的年金預り金           136
                     │
有価証券・・・外国為替(米国債等) 99 │ 政府短期証券・・つなぎ、為替介入等  88
                     │
貸付金・・・・特殊法人へ     163 │ 公債                681
出資金・・・・特殊法人へ      54 │
固定資産             183 │
                     │
                     │ 賞与引当金               0.3
                     │ 退職給付引当金            13
その他               17 │ その他                41.7
───────────────────────────────────────────────
計                665 │                   982
                                         ↑
                                     1000兆円の所以
 
震災復興資金を得るために政府は、売り上げを減らしながら(GDP減のまま)利益を上げよう(増税しよう)としているが、それには仕入れを減らすか従業員の給料を減らすしかない。そんな無茶なこと(どちらも国民の所得減)をする前に、塩漬けになっている定期預金の解約(有価証券の売却)をして、上手く運用するべきだと思う。日銀に買ってもらえば、新規国債発行不要、アメリカも不満なく、日銀も裏づけのある通貨発行で文句なし。この資金で被災地を買い上げ(固定資産にし)、被災者は再建資金を得る。再建が軌道に載れば、被災地を買い戻してもらってもいい。これならバランスシートへの影響も小さく、損益(歳出入)を気にせずに済むと思うけれど、どうでしょう。全部ではないけど震災復興の一部は担えると思う。おおざっぱだけど(^^
 

宇宙は何でできているのか

知人に薦められたので、とくに内容を気にせず読み始めたのでした。
 
宇宙は何でできているのか 素粒子物理学で解く宇宙の謎
著者:村山斉
 
なるほど、中学生の頃に習った事とは随分変わったなぁと思いながら軽く読み進めていると2章の途中からやたら難しくなり始める。ついでに眠くもなり始める(^^; 本のタイトルに、ここまでの説明が果たして必要だったのか、少し疑問が無いでもない。もう少し図があると理解しやすかっただろう。NHK辺りで映像化すると面白いかも。
 
それにしても世の中には天才と呼ばれる人が存在するのだなぁと改めて思う。
 
宇宙のことだけではなく、いま問題の原子力についても、放射線に関することもその仕組みが分かる。大人の知識のアップデートにはお薦めではあるが、それなりに覚悟も必要。

相続の「落とし穴」 親の家をどう分ける?

相続問題を抱えているとついつい本を買ってしまうのですが…
 
相続の「落とし穴」 親の家をどう分ける?
著者:灰谷健司
 
タイトルを見ると、どうやって分けるんだろう?答えが書かれているのかなぁと期待してしまうのですが…。
 
著者は信託銀行に勤めていたそうで、経験からか色んな相続事例を紹介してくれます。こんな落とし穴があるぞ〜〜と、紹介するだけで解決方法は教えてくれません。死ぬ前に読んでおく本であって、残された者にとっては役に立ちません。(^^
 
親の家をどう分ける?
 
問題提起しただけですから、タイトルに偽りなし。なのですが、ちょっと騙された感が付き纏うんですよね。

イチローのバットがなくなる日

新聞の読書コーナーで紹介されていたので読んでみました。
 
イチローのバットがなくなる日
著者:長谷川晶一
 
ルポルタージュですけど写真や図表は一切なし。文字による説明と小説のような情景描写でそれらを上手く描いていて一気に読ませてくれる。
 
内容は、バットに使われる木について、そしてそこに関わる人々のお話し。タイトルに固有名詞が入っていますが、野球選手へのインタビューはありません。
 
バットに使われている木は、トネリコ、アオダモ、メイプルと順に変遷したそうで、本書の中心はアオダモという樹種についてです。必要な太さの木となると樹齢60〜70年の天然木しかないそうで、これの入手が困難になってきたという事です。困難と言うのは資源枯渇というより採算が合わないためのようです。
 
これは、プロ野球選手にバットを提供、選手が活躍すれば宣伝になり、売り上げ増に繋がるというビジネスモデルに原因があるようです。どこの業界もそうですが、右肩上がりの時のシステムは、市場が縮小したり、不況が長期化すると負担だけが残るんですね。
 
2、3年もするとアオダモのバットはなくなるということです。一方10年ほど前からはアオダモの植樹も始めており、上手くゆけば、あと30年ちょっとでバットの材料にできそうです。
 
でもその頃、バット材としての需要は果たしてあるのだろうか。その事について本書は触れていません。

遺産分割審判(5)

調査官による調査報告書ができたと裁判所から連絡があった。
つまり、寄与分は幾らですという調査官の報告です。
 
寄与の適否は以下のようになってました。
扶養の費用    ×
介護の費用    ○
医療費      ○
介護保険     ○
デイサービス費用 ○
土地登記費用   ×
測量費用     ×
通路築造費用   ×
固定資産税    ×
葬儀費用     ×
 
合計で800万円ということでした。
かなり不満の残る結果で、さてどうしたものかと思案中です。
 
それから2週間ほど経ったある日、審問期日通知と言うのが届いた。
どうやらこれからが本番のようです。
 
今まで春までに終わりそうだと考えてましたけど、秋ぐらいまでやりそうですね(^^;