月別アーカイブ: 2009年10月

遺産分割調停(4)

遺産相続の話は、テレビのワイドショーでよく取り上げられていますね。多くの方は、こういう所から得た情報を知識の基としているのではないでしょうか。ただ、いつの時代の番組を見たかでその知識に違いがあるため、話し合いが成り立たない場合も出てくるのではないでしょうか。
 
例えば今回の様な場合、三人で等分するものだと思い込みがちですが、それは過去の話。現在では寄与分、特別受益というものがあります。詳しくは専門のサイトを見ていただくとして、先ずはそういった知識の共有から始めないといけないということです。
 
ただし、お互いそういう事を知らない場合もありますし、感情的なしこりがある場合にはそんな話に耳も貸してはくれませんよね。それなら第三者の専門家に入ってもらって説明してもらった方が…..調停にそれを期待しています。今のところそこまで進んでいませんのであくまで期待です。
 
さて、寄与分、特別受益の主張には、それを裏付ける資料を用意しなければなりません。当然金額ベースの話になりますので、土地の価格は?介護の費用は?その他もろもろの費用を書面にまとめます。
 
まず、遺産そのものの評価ですが、今回は土地のみです。土地の評価にはいろいろあります。
・公示地価
・路線価
・固定資産評価額
・実勢価格
当然実勢価格での話だろうと考えるわけですが、上三つは簡単に調べられても、これだけは素人には調べられません。今回の土地は特殊な事情があるため、不動産鑑定士に調査を依頼する事にしました。
 
不動産鑑定士の方にお話を伺うと、公示地価から導き出された単価の七掛けが固定資産評価額の単価となるそうです。
そこから単純に計算すると今回の土地の実勢価格は、
1800万円÷0.7=約2570万円
となります。七掛け恐るべし。
 
しかし、前述の通り特殊事情があるため調査依頼し、その結果算出された額は、1200万円となりました。全く違う価格が出たわけですが、こういう事もあるという事です。我々としてはこの額からのスタートと考えることにし、相手方にもそう主張することとしました。
 
再度確認の意味で、この話は実体験の話であり、正しいやり方というわけではありませんので、あしからず。

つづく

 

遺産分割調停(3)

「八代亜紀のおんな港町がしょっちゅうラジオから聞こえてたなぁ。」
「あれは幼稚園の頃やった。」
「高校の入学式の日やった。」
 
亡くなった人がいつまで働いていたか、生前どんな生活を送っていたか。
昔の記憶なんてあやふやなもので、何年何月なんて覚えていないものです。
でも、子供の頃の行事やイベント、流行なんかの方が覚えているもので、それに結び付けて記憶を紐解いていくと、結構思い出話に花が咲いて面白いものです。それに比べて大人になってからの記憶は日常が単調だとなかなか思い出せません。
 
記憶はあやふや、じゃぁ預貯金の記録はしっかり残っている…と言いたいところですが、そうでもないようです。古い通帳があればそれで済むのですが、無い場合は”預払記録”を銀行へ請求することになります。郵貯は5年分、某銀行は16年分だそうです。全て残っているわけではないので、古い通帳は処分せずに残しておきましょう。
 

遺産分割調停(2)

ある日、”親展”と書かれた封書が届きました。
どこのDMだろ?と裏返すと住所と個人名しか書かれていない。
 
怪しいなぁ何だろう?
いつものようにハサミで開封、中身を取り出すと、”調停期日通知書”の文字か見えた。
えぇっ!普通郵便で送ってくるのかよ。
他人に知られないような配慮かもしれないけど、捨てられることもあるだろうに。
 
まぁそれはそうとして、中身を確認。
お知らせ、裁判所地図、照会書、相続関係説明図、遺産目録、それに回答書という4ページからなるアンケートの様なものとそれの返送用の封筒が入っていました。
これの返送期限は3週間後、さらに3週間後が最初の出頭日、というようなスケジュールです。
 
さて、この回答書の記入なのですが、ほとんどが簡単な事実関係の確認、預貯金の残高証明がちょっと面倒。
そして、生前の仕事や生活の事、寄与分と特別受益の主張、これが難しい。
何が難しいかって、いつの事だったかが思い出せない。
昨日食べた物も覚えていないぐらいだから。

つづく

 

遺産分割調停(1)

一応こういう出来事も建築関係と無縁ではないという事で書いてみたいと思います。
 
調停となれば、誰でもネットで調べるわけですが、通り一遍の仕組みの説明はあっても具体的な話はなかなかないものです。それに、調停を申し立てる側の話はあっても、申し立てられた側の話は見つけることができませんでした。そう言う立場に置かれた人の参考になるか?うまく解決するのか?それとも、他人の不幸話ほど面白いものはないか?はてさて、どこまで書ける事やら。
 
概要は
相続人:3名(内2名が申し立てた。こちらは親の面倒を見ていた側です。)
遺産 :土地(固定資産評価額約1800万円)
 
親が死んだ、1200万円よこせ。つまりそういう話です。
 
あ、そうそう書き忘れていました。私は相続人ではありませんが、生活にもろに影響が出てくるので知らない顔もできないのです。
 
私の立場からすれば、こうなる前に打てる手はあったのではないか、例えば弁護士なりに「これこれこういう理由であなた方の取り分はありませんよ。」と話してもらえばそれで済んだのかもと思うのですが…。まぁいまさら仕方が無いので、いい経験だ、ぐらいの気持ちで支援していこうと思います。

つづく