バランスシートで考えれば、世界のしくみが分かる

以前から注目していたのですが、初めて著作を読んでみました。
 
バランスシートで考えれば、世界のしくみが分かる
著者:高橋洋一
 
テレビで見ているあの人がこの文章を書いているのかと、ちょっと想像できないぐらいちゃんとした文章。飛躍のない考えを流れるように書いている。また専門知識がなくとも苦もなく読める。ただし、タイトルの「・・・世界のしくみ・・・」はオーバーじゃないだろうか(^^
 
簡単に内容をまとめると
・埋蔵金について・・・まだある
・国の借金・・・・・・心配ない
・円高・・・・・・・・日銀のせい
・デフレ・・・・・・・日銀のせい
・民営化・・・・・・・出来るものはすべき
・年金・・・・・・・・破綻しない
・日本の財政・・・・・黒字化すべき
・国際政治・・・・・・民主党の外交には問題あり
 
年金については私も破綻はしないと思う。年金財源を保険料にしても税にしても結果は同じなのだから必要なものは保険料で徴収せよ、というのは分かるけど、現状、税金が入っていることについて論評無しなのはなぜか。
 
財政(プライマリーバランス)は景気に対応すべきだと思う。不景気の時には赤字化すべきで、好景気なら黒字化を。民間企業のように、のべつ幕無しに黒字化を目指すべきではないと思う。財政は、黒字化が目的ではなく、国家運営の手段なのでは?
 
他は全面的に同意。
 
よく言われる国の借金1000兆円。本書では「日本政府の負債」と書かれています。私もそれが正しい表現だと思います。本書によれば、純債務は約300兆円ということで、これは世界で8番目の額。けっして世界一ではないとの事です。
 
本書を参考として、私なりに政府のバランスシートをまとめてみる。単位:兆円
 
資産                   │ 負債
                     │
現金・預金             24 │ 借入金                22
                     │
運用寄託金・・年金運用      125 │ 公的年金預り金           136
                     │
有価証券・・・外国為替(米国債等) 99 │ 政府短期証券・・つなぎ、為替介入等  88
                     │
貸付金・・・・特殊法人へ     163 │ 公債                681
出資金・・・・特殊法人へ      54 │
固定資産             183 │
                     │
                     │ 賞与引当金               0.3
                     │ 退職給付引当金            13
その他               17 │ その他                41.7
───────────────────────────────────────────────
計                665 │                   982
                                         ↑
                                     1000兆円の所以
 
震災復興資金を得るために政府は、売り上げを減らしながら(GDP減のまま)利益を上げよう(増税しよう)としているが、それには仕入れを減らすか従業員の給料を減らすしかない。そんな無茶なこと(どちらも国民の所得減)をする前に、塩漬けになっている定期預金の解約(有価証券の売却)をして、上手く運用するべきだと思う。日銀に買ってもらえば、新規国債発行不要、アメリカも不満なく、日銀も裏づけのある通貨発行で文句なし。この資金で被災地を買い上げ(固定資産にし)、被災者は再建資金を得る。再建が軌道に載れば、被災地を買い戻してもらってもいい。これならバランスシートへの影響も小さく、損益(歳出入)を気にせずに済むと思うけれど、どうでしょう。全部ではないけど震災復興の一部は担えると思う。おおざっぱだけど(^^
 

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