ウソを見破る統計学

統計学で世の中の嘘を看破る。そういう本なのかと期待して買ったのだが…。
 
ウソを見破る統計学 退屈させない統計入門
著者:神永正博
 
本の全体的な造りは統計学の入門書のようで、「統計学を身につけると、ウソが見破れますよ」という感じで、ちょっとガッカリ。
 
ウソを見破る例は、ほんの少ししか出てこない。その中の一つにBMIの話がある。日本では標準値を22としているが、実は25以上30未満の人の方が長生きだそうだ。ではなぜ22を目指すのか。それはこの値周辺の人に”生涯に使う医療費が少ない”=”健康”という評価をするから。つまり、医療費抑制のための標準値であって長寿が目的ではない。あるいは、25以上30未満の人を肥満という区分にすることで儲かる層があるという事かな。と、理解することもできるが、いいのかいそれで。ついでに書いておくと、18.5未満の人は最も生涯医療費が少ない。それは短命であることが原因として考えられるそうだ。
 
レントゲン写真を見ても素人にはちんぷんかんぷんなように、統計の数字を見ても専門家レベルの知識がないと本当の意味は理解できない。これを逆手にとって、都合のいい数字を利用する輩のなんと多いこと。と、いうか、数字を勝手に理解したつもりになって騙されるこちら側も悪いんです。読めるのと理解するのとは違うんだと謙虚にならないといけませんね。
 
はっきり言って、サブタイトルと違い退屈です。余程興味がない限りお薦めはしません。
 
ただし、前回読んだ本と同じく、子供の頃学校で、英語より統計学を教えてくれればよかったのに、と思うようになりました。数字に騙されないために。あ、でも教わったからといって、身につくとは限りませんがね(^^;

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