ふしぎなキリスト教

「読みなさい」と渡されたので読んでみました。三大宗教へ関心が集まっている昨今。ん?この認識は間違っていませんよね。きっかけは池上彰さんかな。この認識も間違ってませんよね。で、私も少し関心はあったので、渡された本をその場でパラパラとめくり、”あとがき”が目にとまり、これは面白いに違いないと読み始めたのでした。
 
ふしぎなキリスト教
著者:橋爪大三郎・大澤真幸
 
宗教について無知の私が読むと一々「そうなのか」「へ〜っ」と思わされるようなことが書かれている。確かに知識としてはそうなのに、最初の期待にそぐわないぐだぐだ感が付き纏う。結局最後の10ページが一番面白い。極めつけは”あとがき”だ。
 
あとがきから一部を引用する。
『昔むかし、あるところに、七人家族が暮らしていました。「戦後日本」と、表札が出ていました。
 家族は両親と、五人のきょうだい。「日本国憲法」「民主主義」「市場経済」「科学技術」「文化芸術」という名の、いい子たちでした。
 でもある日、五人とも、養子だったことがわかります。「キリスト教」という、よその家から貰われて来たのです。』
 
これで今までもやもやしていたものが氷解した。保守派あるいは右派が批判する「日本国憲法は押し付けられた」や「戦後教育が日本をダメにした」「悪平等主義だ」などと、革新あるいは左派が批判する「ゆきすぎた市場経済」「新自由主義」「科学万能主義」などというのは結局どちらも「キリスト教的なもの批判」なんではないだろうか。前者は戦後批判、後者はグローバリズム批判とも言えるかもしれない。
 
だとすると、歴史を振り返れば、400年前のキリシタン弾圧や幕末の攘夷論というのも先見だったのかも。現在は戦後批判とグローバリズム批判に分かれてしまって混乱中ということか。だから、90年代以降なんかではなく戦後GHQが決定的な役割を果たしたという私の考えも正しいのかもしれない。
 
さて、この本ですが、ここまで書いてから言うのもなんですが、とにかく眠くなります。(^^
対談形式の本なのですが、どうもこれがいけないのかな。中身はいい。でも読むのが辛い。今年読んだ中で一番つらかった。これから宗教の事に興味があって本を読もうとするなら、この本はお薦めしません。池上彰さんのにしましょう。読んだことはありませんが。

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