「ガンダム」の家族論

はい、またまたガンダムです。
 
「ガンダム」の家族論
著者:富野由悠季
 
海のトリトン、ザンボット3、ガンダム、イデオン、Zガンダム、ガンダムF91、ブレンパワード、∀ガンダム、リーンの翼…。数々の作品に登場する人物達に込められた家族のかたち。現在、未来の日本の家族はどうあるべきか。そもそも家族とは何なのか。
 
あれっ。ここまで書いて気がついた。帯にも同じようなことが書いてある(^^;
 
以下の二点を除いてこの家族論に賛同します。同意見です。
 
一つ目は、『家族と風土が切り離されたのにはいろいろな理由があるが、一番の原因は、テクノロジーの発達と、それによる経済のグローバル化だ。』という部分。著者は1941年生まれですけれど、団塊の世代もそうなのですが、何かというとグローバリズム批判になる。私には家制度の廃止。つまりは日本国憲法の制定が一番の原因に思える。この世代は、制度は新しくなったのに家に対する意識は古いままのため気づいてないのかな。言い換えればGHQの影響を軽く見すぎてないかということ。もっともグローバル化が戦後直ぐに始まったというなら同意見となりますが。
 
二つ目、大学生が豊かになる未来を考えているのを知って『結局、今までの日本はパラダイスだったのだ。』『次の時代が豊かになるなんていうのは、もはや完全にレトリックにすぎない。むしろ今は、「次の時代、日本は貧しくなる」と考えるべき段階にきているのだ。』と、それを否定し、日本の未来を悲観的に見ている点。3.11の後に書かれているのでそう思う気持ちが強くなったのかもしれないけれど、「未来は良くなる」と思うのは若者の特権だし、そこまで現実を直視する必要もない。若者までが著者の言うような考えを持つようになったら、その時こそ日本は衰退に向かうと思う。
 
気軽に読めるかなと考えて買ったのに、読んでいる途中で、これはじっくり読んだほうが良いのではないか。もう一度読み返そうか。そう思わせた今年唯一の本でした。でも読んでいる途中で「なんで家族論なんて読んでるんだ。」と思わなくはなかったのですがね。
 

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